寒く、苦しい
強制収容所の中の
幸福な生活
ソビエト(現ロシア)のとある強制収容所。
日本の刑務所に当たるこの施設の様子は劣悪なものであった。
この収容所に来る奴には、スパイの罪で収容された者も 多かったが、大半はでっち上げられた罪であった。
冬は氷点下30度、囚人のバラックには隙間風どころか 氷柱ができている。盗みや喧嘩は日常茶飯事だ。
1日の配給は2杯の粥、500gのパン、3杯のスープだけ。
それでさえピンはねで削られる始末だ。
丸太運び、ブロック積み、モルタルの運搬…肉体労働の連続だ。
おまけに機械や工具はろくなものが無い。
このつらい生活の中で、どうして彼は「幸せ」を感じられるのか?
その秘訣がここにある。
イワン・デニーソヴィチ
おれたちはなくなったら、またいつものように、稼げばいいのさ。
スパイ容疑
集団農場の農夫
アンドレイ・プロコフィエーヴィチ
「さあ、みんな、くよくよするんじゃねえ!」
身分偽装
富農
ブイノフスキイ
「君たちも酷寒のなかで人を裸にする権利は持ってないはずだ!」
スパイ容疑
ソ連軍将校
キルガス
「オーロラの柱じゃ仕事のじゃまにはならねえもんな」
不明
不明
センカ・クレフシン
クレフシンはどんな辛いときでも仲間を見捨てない。
不明
不明
ソルジェニーツィン
(1918.12.11-2008.8.3)
ソビエト連邦スヴォツク生まれ。
第二次世界大戦中に反政府的発言の容疑で逮捕され、その後8年間強制収容所での生活を送る。
出所後、秘密裏に執筆活動をはじめ、1962年に「イワンデニーソヴィチの1日」を出版。
その後ソ連当局との対立、作品の発行停止を受けながらも1970年にノーベル文学賞を受賞した。
文庫本(新潮文庫)
電子版(グーテンベルク21)