イワン

デニーソヴィチの

一日

寒く、苦しい

強制収容所の中の

幸福な生活

あらすじ

ソビエト(現ロシア)のとある強制収容所。
日本の刑務所に当たるこの施設の様子は劣悪なものであった。

ソビエト連邦の地図

この収容所に来る奴には、スパイの罪で収容された者も 多かったが、大半はでっち上げられた罪であった。

冬は氷点下30度、囚人のバラックには隙間風どころか 氷柱ができている。盗みや喧嘩は日常茶飯事だ。

1日の配給は2杯の粥、500gのパン、3杯のスープだけ。
それでさえピンはねで削られる始末だ。

丸太運び、ブロック積み、モルタルの運搬…肉体労働の連続だ。
おまけに機械や工具はろくなものが無い。

それでも、彼は満足気な顔で仕事の出来栄えを眺め
満ち足りた気持ちで一日を終えるのだった。

このつらい生活の中で、どうして彼は「幸せ」を感じられるのか?
その秘訣がここにある。

登場人物

イワン・デニーソヴィチ

おれたちはなくなったら、またいつものように、稼げばいいのさ。

あだ名はシューホフ。WW2の頃ドイツ軍に捕らえられてから脱出したものの、 スパイとみなされて逮捕された。現在は石工として働いている。
罪状

スパイ容疑

職業

集団農場の農夫

アンドレイ・プロコフィエーヴィチ

「さあ、みんな、くよくよするんじゃねえ!」

デニーソヴィチの所属する104班の班長。
過去に身分を偽ってソ連軍に入隊していた。現在2度目の刑期を務めている。 部下の面倒をよくみるやり手の人物。
罪状

身分偽装

職業

富農

ブイノフスキイ

「君たちも酷寒のなかで人を裸にする権利は持ってないはずだ!」

元ソ連海軍中佐。イギリス軍の連絡将校として勤務した後に届いた イギリスからの記念品が問題となり逮捕された。
罪状

スパイ容疑

職業

ソ連軍将校

キルガス

「オーロラの柱じゃ仕事のじゃまにはならねえもんな」

ラトビア人の太った男。デニーソヴィチの友人で 冗談をよく言うので皆から好かれている。今はレンガ工として働いている。
罪状

不明

職業

不明

センカ・クレフシン

クレフシンはどんな辛いときでも仲間を見捨てない。

耳の聞こえない背の高い男。寡黙で大人しいのであまり経歴は知られていないが、 過去ドイツ軍に捕まり捕虜収容所で反乱を手引きしていた事がある。
罪状

不明

職業

不明

著者紹介

ソルジェニーツィン

(1918.12.11-2008.8.3) ソビエト連邦スヴォツク生まれ。
第二次世界大戦中に反政府的発言の容疑で逮捕され、その後8年間強制収容所での生活を送る。 出所後、秘密裏に執筆活動をはじめ、1962年に「イワンデニーソヴィチの1日」を出版。 その後ソ連当局との対立、作品の発行停止を受けながらも1970年にノーベル文学賞を受賞した。

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